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第106回会議

全国農学系学部長会議会長 古在豊樹】 


  106回全国農学系学部長会議を開催するにあたり、会長としてひとことご挨拶申し上げます。最初に、当番校として本会議の開催に尽力いただきました新潟大学の豊田学部長をはじめ事務部の皆様にお礼申し上げます。また、文部科学省高等教育局専門教育課の徳久課長をはじめ、お忙しい中をご臨席たまわりました文部科学省の皆様に心よりお礼申し上げます。なお、農林水産省の皆様には明日ご臨席をたまわる予定です。 

 ご承知のように、「国立大学等の独立行政法人化に関する調査検討会議」は、本年3月26日付けで、「新しい「国立大学法人」像について」を最終報告として公表しました。この報告に対して、国立大学協会会長は,「国立大学協会はこの最終報告の制度設計に沿って、法人化の準備に入ることにしたい」との談話を4月1日にだしました。 

制度設計上のいくつかの問題を未だに残しながらも、国立大学は法人化を現実のものとして受け止め、法人化への対応を前向きに取り組むべき段階にあり、法人化の長所を活かして、短所を克服すべく努力することが求められています。 

全国農学系学部長会議は、国立大学法人化に主体的に取り組むための意見交換、情報交換および組織的運動体として、大きな役割を演じることが出来ます。私たちは努力は惜しまないが正当な意見も述べる、と言う態度で臨みたいと思います。この問題に関して、私立大学、公立大学の会員校の意見にも十分に耳を傾けながら、私たちは全国の農学系学部全体の発展に努力したいと思います。 

 ご承知のように、前回の第105回の会議において、会議の名称が国立大学農学系学部長会議から全国農学系学部長会議に改称され、公立大学および私立大学が正会員として名実共に対等のパートナーとなりました。現在、本会議への参加58学部中の6学部が公立大学、11学部が私立大学、41学部が国立大学であります。全国の農学系学部ならびに農学教育研究の発展のために、私立大学、公立大学および国立大学ができ得る限り協力して行く基盤を、全国農学系学部長会議が構築していきたいと願っています。そして、次の段階として、本会議の国際化への準備を本年度中に開始したいと願っています。 

 第106回会議においては、日本技術者教育認定機構(JABEE)、大学研究/教育評価、産官学連携研究、農学教育研究のあり方、附属施設のあり方、大学・学部再編、21世紀COEなどを含む多くの重要課題を論議する予定になっています。皆様方の積極的なご発言をお願い申し上げます。 

 また、本会議は、重要問題の論議の場としてだけでなく、学部における日常的な問題に関する情報交換あるいは意見交換をする場としても役立てたいと考えています。本日の配布資料の中に、「千葉大学園芸学部における組織・運営改革の取り組み例」という一文が含まれています。この資料には、一学部の組織・運営に関する日常の取り組み例が紹介されています。この資料が、学部運営の日常的取り組みにかんするの情報交換、意見交換の一助になれば望外の幸いです。皆様方からも学部運営の取り組みに関する様々な例をご紹介していただければありがたいと思います。 

 さて、東京大学農学部長の林良博先生が本会議の大改革を平成116月に提案され、1年の準備期間を経て、2年前の平成126月に本会議の性格が一変しました。まず林良博先生が初代会長に推挙され、それ以来、林良博会長は本会議の責任者として際立った力を発揮してきました。すなわち、恒常的事務局と役員会が組織され、会費を集めて年間とおしての活動を行うようになりました。10月の会議にあわせて本会議は主催するシンポジウムが、6月の会議にあわせて本会議が共催するシンポジウムが開催されるようになりました。 私は林先生の下で代表幹事として多少のお手伝いをしたこともあって、本年度の会長職をおおせつかりました。力不足ながら来年の3月末まで、会長として努力する所存ですので、皆様のご指導とご支援をお願い申し上げます。簡単ではありますが、これをもって第106回会議の会長挨拶といたしたいと思います。


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